畳表は、天然の植物(藺草)で織られていますから、使用しているうちに、だんだんと退色(緑色がなくなる)し、飴色になってきます。退色と畳表の品質には関連がありません。 「びんご畳表」の本当の価値は、使っていくうちに最初の青味(緑色)が抜けて飴色(黄金色)になってからわかるものです。 どんなに青味の強い畳表でも、数ヶ月すれば、その青味は自然に退色してきます。 畳表は飴色になってから長く(数年間)使用するものですから、使用していくうちに、赤黒く変色したり、黒いすじが浮いて来るといったものでなく、均質に飴色になって艶の出てくるものが、上質の畳表といえます。 「びんご畳表」の産地では、上質の原料藺草を生産および購入し、長く、美しく使ってもらえる畳表を提供しています。 なお、新しい畳表は、藺草を泥染めする時の染土の種類、また栽培された水田の土壌の差によって、白味の強いものと青味の強いもの等さまざまな色合いのものがありますが、 色合いの違いと品質の善し悪しとは関係ありません。